フランスのブドウ園にある、7つの「お城ホテル」
ワインを原産地でたしなむのは、一面に広がるブドウ畑の景色やその土地の歴史、そして何千年にもわたって耕されてきた土の魅力もあってか、なんとも格別な体験です。また、それぞれのワイナリーの独自性やストーリーも見どころの一つで、特にフランスのワイン産地はブドウ園にある立派なお城で知られています。その多くは現在華やかなホテルに姿を変えているため、この記事ではそんなホテルをご紹介します。
シャトー ド ヴァルメ - ラ・クロワ・ヴァルメ（フランス）
シャトー ド ヴァルメ（Château de Valmer）と聞いて思い浮かべてほしいのは、ヤシの木々と海の香り、そして冷えたコート・ド・プロヴァンスのロゼワイン。この海辺のお城には、スパやプライベートビーチ、ミシュランの星を獲得したレストランなど、5つ星リゾートに期待するサービスが揃っています。滞在中は、海辺で過ごしたり田園地帯を探索したり、ブドウ園や野菜畑、丘の上にある古代の町を散歩したりと、充実した時間を過ごせます。
ラ シャルトローズ デュ ビニャック – サンネクサン（フランス）
丘の上に立つラ シャルトローズ デュ ビニャック（La Chartreuse du Bignac）はなだらかな地形に囲まれ、プラムの木やブドウの木の景色が広がります。フルボディの赤ワインとフルーティーな白ワインで知られるベルジュラック地方の中心部にあるホテルで、敷地内のワインバーではこのエリアの最も良質なヴィンテージワインを試飲できます。また、小さな図書室や石造りの暖炉、12世紀のアーチ型の貯蔵庫があり、郊外の優雅な雰囲気を味わえます。
シャトー デュ テルトル – アルサック（フランス）
マルゴーのブドウ園ではボルドー屈指の赤ワインが生産されており、赤ワイン好きにはたまりません。そんなブドウ園の景色を見下ろすのが1865年に建てられたシャトー デュ テルトル（Château du Tertre）で、むき出しの梁とフレンチオークの天井が今でも堂々と佇んでいます。貯蔵庫を見学したりブドウ園を散策して美しいブドウの木々を眺めながら、現地のワインを試飲してみましょう。
オステルリー デュ シャトー デ フィヌ ロシュ - シャトーヌフ・デュ・パプ（フランス）
シャトーヌフ・デュ・パプは、熟したジューシーな風味で愛される有名な赤ワインで、試すならやっぱり本場が一番。このブドウ園を見渡す位置には、オステルリー デュ シャトー デ フィヌ ロシュ（Hostellerie du Château des Fines Roches）が建っています。19世紀に建てられたこのお城には、かつてはフォルコ・デ・バロンセリ・ジャボン侯爵が住んでおり、プロヴァンスの詩人が多く訪れたと言われています。今ではワインを片手にくつろげるリゾートで、日光浴やテラスでの食事を楽しんだり、小塔の下にあるプールで泳いだりできます。
シャトー ド メルキュエス – メルキュエス（フランス）
カオールのブドウ園は、マルベックのブドウから作られる深紅の色をしたワインの生産で知られています。ブドウ園もワインの味に劣らず豊かな歴史を誇っており、13世紀にはブドウ園を見下ろすシャトー ド メルキュエス（Château de Mercuès）にカオールの司教たちが居住していました。このお城は現在は4つ星ホテルとなっており、杉の木に囲まれたプールがあります。
ドメン ド ヴェルシャン ルレ＆シャトー – モンペリエ（フランス）
ドメン ド ヴェルシャン ルレ＆シャトー（Domaine de Verchant Relais＆Châteaux）の築200年の白い石壁やオレンジ色の瓦屋根、ヤシの木に覆われたテラスの造りは、南フランスの壮大さを体現しています。さらに、この立派なヴィラには1万本のワインが保管されている貯蔵庫もあります。この地域は爽やかな白ワインが有名で、ホテルの地中海料理メニューを注文するとワインが無料で提供されるのも嬉しいポイントです。
シャトー ド ベルン – ロルグ（フランス）
18世紀に建てられたこの見事なお城は、プロヴァンス郊外の細い道を突き当たりまで進むとたどり着きます。プロヴァンス最古のワインの生産地域であるロルグにあり、このエリアは淡くドライなロゼワインとスパイシーで濃厚な赤ワインで知られています。ワインツアーやアクティビティの合間には、大規模なスパやミシュランの星を獲得したレストランで時間を過ごしたり、オリーブの木立を散歩したり、レンタカーを借りて周辺をさらに回ってみてはいかがでしょうか。
