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サイクリストのためのシティガイド


読了4分
2022年5月18日
旅のジャンル
アクティブ
スポーツ&アドベンチャー
都市での休暇

多くの観光スポットをスピーディーに回れる上、自由に乗り降りして秘密のスポットを発見できるのが自転車の良いところ。週末だけの旅行でも、自転車があれば地元の人々に紛れ込んでそこで生活した気分になれます。

昨今、自転車レンタルの人気が高まるにつれて、Spinlisterといった自転車シェアリングのアプリの勢いが増しています。加えて、より安く簡単に交通機関に自転車を持ち込めるようになったことで、自転車での街巡りの魅力は増す一方です。

この記事ではサイクリストにやさしい都市をご紹介します。

コペンハーゲン(デンマーク)

コペンハーゲンはサイクリストに親切なインフラが整う世界有数の都市です

昨年、コペンハーゲンの自転車の台数が車の台数を超えたことが公式に発表されましたが、車道と分けて作られた自転車レーンや自転車の平均スピードに合わせて時間が設定された信号、通勤用に特別に設計されたサイクル・スーパーハイウェイなど、この街のインフラをみれば不思議なことではありません。コペンハーゲン滞在の目的がチボリ公園のローラーコースターに乗ることであれ、クリスチャニアでカウンターカルチャーに触れることであれ、またはニューハウンの海沿いでビールやコーヒーを飲むことであれ、ぜひ自転車で街をまわることをおすすめします。余力があれば、エコ意識の高いクラウン プラザ コペンハーゲン タワーズのジムに行きましょう。

アムステルダム(オランダ)

オランダの代表的な自転車「オーマフィーツ」をレンタルして運河沿いを快適に走りましょう

自転車の付属品やオランダの自転車「オーマフィーツ(omafiets)」が描かれたTシャツなど、自転車関連のお土産が豊富のアムステルダム。首相でさえも自転車に乗るこの国の人々は、自転車文化を非常に誇りに思っているようです。旅行者もオーマフィーツをレンタルして街中を颯爽と走れば、真のオランダを体験することができるでしょう。オランダは天候に関する評判はよくないかもしれませんが、少しの雨なら地元の人はまったくお構いなしです。むしろ、突然の通り雨に備えて、風に強く、自転車に取り付けて使えるように特別にデザインされた傘まであります。また、多くのホテルでは自転車を貸し出しています。特にエコなコンシャス ホテルでは環境に配慮した点はすべて小さなタグや説明書きに記されています。太陽が顔を出したら、隣接するフォンデル公園で自然をたっぷりと感じましょう。

ボルドー(フランス)

ボルドーは2011年に正式に「サイクルツーリズム」の街として認められました

2011年以来、ボルドーは「サイクルツーリズム(vélotouristique)」の街として公認されています。お得な料金で利用できる自転車シェアリングのシステム「V」は、街に174ヶ所あるスポットで自転車を借りたり返却したりできます。さらに自転車ツアー向けのルートもあります。ユネスコの世界遺産に登録された街の中をまわるのも、街を出てブドウ畑を見に行くのも良いでしょう。多くの観光客は、午後にワインの総合施設シテ・デュ・ヴァンを訪れて、味覚のトレーニングに勤しむかもしれませんが、「ボルドーで1番おいしいカヌレ(ボルドーの有名なお菓子)」がある La Toque Cuivréeを訪れるのもお忘れなく。その近くにあるユニークな宿、ママ シェルターで、ベッドに向かう前にカクテルを飲みながら足を休めるのはいかがでしょうか。

ポートランド(アメリカ)

ポートランドはアメリカでもっとも自転車に親切な街のひとつとして知られています

ポートランドのサイクリストと彼らの自転車のスタイルはさまざまです。信号待ちしていると、外観を改良したと思われる背の高い自転車や、ステッカーで覆われた固定ギアの自転車が隣に止まるかもしれません。街巡りの拠点におすすめなのがキンプトン ホテル モナコです。ダウンタウンという理想的な場所にあるだけでなく、無料で自転車を貸し出しています。ホテルからはクラフトビール醸造所、コーヒーロースタリー、ファーマーズマーケットなどへ思いのままに訪れることができます。自転車にやさしいという評判通り、ポートランドには500km以上もある自転車レーンがあり、その中にはウィラメット川に架かる歩行者と自転車専用のティリカム・クロッシングと呼ばれる橋もあります。ポートランドの空港には駐輪場があり、空港行きの自転車専用レーンもあるので、自転車持参で旅行する場合も安心です。

京都(日本)

日本の古都の町並みは、自転車で巡りやすい碁盤目状になっています

京都は、中国の古都である長安を参考に、東西と南北に伸びる通りが碁盤目状に並ぶように設計されているため、自転車でも迷いにくいでしょう。自転車専用レーンはそれほど多くはありませんが、自転車向きの街として評判が高いようです。車道が混雑している際は、自転車走行可能の標識がある歩道に限り自転車で通ることができますが、その際は歩行者を優先し、十分に気を付けて走行しましょう。また、ほとんどの観光地の近くには駐輪場があり、中心地での観光には京都駅やウィングス京都などの大型駐輪場が利用できます。街の中心にある伝統的な家族経営の旅館、宿屋 枳殻荘に泊まれば、ローカルな京都を体験できるでしょう。宿から自転車に乗って神社やお寺をめぐり、錦市場で美味しい京都の名産品を食べて英気を養いましょう。